- 並製本
本文に表紙を巻いてから背以外の三方(小口、天、地)を一度に仕上断ちをします。一度に大量生産できます。柔らかい表紙となります。
- 上製本
ハードカバーともいいます。通常糸綴じした本文を仕上げ断ちしてから、前後に見返しをつけて表紙をくるみます。丈夫で長期間の保存が可能です。堅い表紙となります。
Ⅲ.書籍各部の名称
- 背文字/本の背中の部分です。本の題名や発行所、著者名を入れます。
- 帯/表紙の下部に巻いてある細長い帯紙で、本の宣伝等が書かれています。
- ジャケット/本の保護や目立たせるために表紙に巻いてあるカバーです。
- しおり/本の上部に取り付けられているひも。付箋の役割をします。
- 束(つか)/本の厚み。
- 天/本の上部。
- 地/本の下部。
- のど/本を見開いた時の中心側の余白部分。
- 小口(こぐち)/本の背の反対部分。
- 見返し/表表紙、裏表紙の内側についている紙。
各部の説明はここに詳しく出ています。(大阪府立中之島図書館ホームページより)
Ⅳ.本の構成
書籍は、主体となる本文と、本文の前部分にあたる前付け、後ろ部分にあたる後付けの三つで構成されています。
<前付け>
- とびら/本の表題、著者名、出版社などがはいります。
- 口絵/挿絵、写真などがはいります。
- 献辞/著者がその本を誰かにささげる等の旨を記した言葉。
- 序文/前文です。序、まえがき、はじめになど。
- 凡例/本文で使用している用語、略語、引例、記号等の説明です。
- 目次/本文の内容のガイド。
<本文>
- ノンブル/ページ番号
- 見出し/表題、タイトル
- 柱(はしら)/各ページの小口側に記された、書名、章名、節名、項目名などを小さく入れます。奇数ページと偶数ページとで入れ方が違います。
<後付け>
- 付録/参考文献、出典、年表、地図など。
- 索引/本文を探しやすくするために、用語、事項、人名などを順に並べます。
- 後書き/書いた後の感想、謝辞など。
- 奥付け/本の題名、著者名、発行者名、発行所名、定価、発行年月日、版刷数、印刷所、製本所、日本図書コードなどを表記します。
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